その6 | 京都人もあまり知らない名所
お久しぶりです。
京都検定まで約2週間となってしまいました。精神的には出川哲郎状態ですが、なんとか頑張ってます。
さて、今回は受験勉強も兼ねて日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)に行ってきましたので、その報告をしたいと思います。
みなさん、この神社の名前、聞いたことありますでしょうか?
恥ずかしながら僕は受験勉強をするまでは知りませんでした。
けっこう、というかかなり由緒も歴史もある神社なので、少し詳しく紹介したいと思います。
京都山科「日向大神宮」
パワースポット?
場所は京都市の東側、山科区の日ノ岡、というところにあります。最寄り駅は京都市営地下鉄東西線「蹴上」駅。
京都で最も古い神社のひとつで、顕宗天皇(485~487年)のときに創建されたと伝えられています。
祭神は内宮(ないく)に天照大御神(アマテラスオオミカミ)、宗像三女神、外宮(げく)に瓊々杵尊(ニニギノミコト)、天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)。
この神社の入り口は三条通に面していて、一ノ鳥居のあたりは「粟田口」になります。
「粟田口」とは京の七口のひとつで、東海道に通じる京都の出入り口です。昔はこの東海道を往来する旅人が、伊勢神宮の代参としてこの神社をお参りしていました。
また、この神社の祭神が天照大御神ということもあり、「京のお伊勢さん」と呼ばれています。
実際、境内を山科側に登っていくと、「伊勢神宮遥拝所」があり、伊勢神宮の方角に向かって鳥居が設けられています。
そしてこの鳥居と伊勢神宮を結んだ線を西北に伸ばすと、平安神宮の鳥居があり、さらにその先に京都御所があります。
つまり、伊勢神宮、日向大神宮、平安神宮、京都御所は同一線上にあるわけで、近年この神社がパワースポットとして注目されている所以でもあります。
また、境内の最奥にある内宮をさらに奥に上ると、「天岩戸」があります。
「天岩戸」は『古事記』や『日本書紀』などの神話に登場する岩の洞窟で、天照大御神が隠れたところです。
日向大神宮の「天岩戸」はくぐり抜けることのできる、いわゆる「胎内くぐり」で、ここをくぐると身体を清められ、開運のご利益がある、と言われています。
紅葉の名所
パワースポットとして注目され始めている日向大神宮は、紅葉の名所でもあります。
ガイドブック等ではあまり紹介されていないみたいなので、ゆっくり紅葉を楽しめそう、と思っていたのですが、最近は徐々に認知度が高まっているせいか、僕が行ったときはそこそこ観光客がいました。
とは言っても、すぐ裏の南禅寺や永観堂に比べれば全然なので、まだまだ穴場、と言ってよさそうです。
境内周辺は樹木が生い茂っていて、厳かな雰囲気に満ち満ちており、いわゆる京都の観光名所とはまた違った雰囲気を楽しめるのではないでしょうか。
※日向大神宮・アクセス方法
京都市営地下鉄「蹴上駅」下車。
1番出口を出て左、山科方面に歩いてしばらくすると鳥居があるのですぐにわかると思います(1番出口を出て右に行くと南禅寺・永観堂に行けます)。
拝観料:無料
駐車場:5台(無料)
山の中にあり、特に伊勢神宮遥拝所に向かう道はまあまあ険しいので、雨など降っている場合は足元にお気を付けください。