第11回 通院2日~6日目 突然の回復兆候
退院してから1週間は仕事も休みを取っていたので、朝一番で通院して即帰宅、家でゆっくり本を読んで過ごしていました。
※なるべく耳を休ませてくださいと言われていたので、テレビも見ずに本ばかり読んでいました。
毎日の通院・治療は、
・聴力検査
・プレドニンの服薬 朝2 昼2 夜1
※プレドニンは日に日にすこしずつ減らしていってました。
・5%CO2・95%O2混合ガス吸入
・首に電気をあてる
の単調な繰り返しでした。
耳の聞こえは相変わらず、良くならず悪くもならず・・・
入院していた時は、一向によくならない耳にストレスを感じていましたが、この頃になるとある意味?あきらめというか、少しでもよくなったらラッキーと思うようになっていました。
そんな単調な通院生活の中、回復の兆候は突然にやってきました。
忘れもしません、通院して6日目。
聴力検査では相変わらずスケールアウト。
その日もいつものようにすぐに帰宅し、自宅で本を読んでいました。
突発性難聴を発症してからは、お風呂に入るのが楽しみでしたので、
その日も夕方からお風呂に入り静かにお湯につかっていました。
頭を洗おうとシャワーを出した時、線香花火がはじけるような「小さなパチパチ」という音が左耳に飛び込んできたように思いました。
本当に小さな小さな音ですが「パチパチ」という音。
そのときは、まさか・・・と思い、あまり深く考えずにお風呂をあがり、昼寝・・・
夕方、奥さんが仕事から帰ってきたので起きると・・・あれ、なんか左耳が聞えてるような気がします。
今まで左耳にはっていた膜がとれた感じというか、耳栓を取った感じというかそんな感じです。
これはもしかして・・・聞えるようになった?
いやいやここは焦らず、安静にして明日の聴力検査に備えることにしました。
そして次の日・・・運命の聴力検査です。
ヘッドフォンをはめた時の心臓のドキドキがすごかった。(笑)
検査が終わった瞬間、検査をして下さった方から言われました・・・・
大分聞えるようになりましたね!
おおっ!よかったー。
ある程度耳が聞えるようになった気はしてましたが、検査結果が出るまでは安心できませんでした。
でも、聴力検査で数値で見ると改めて、耳聞えるようになってきたことを実感することができます。
ちなみに聴力検査の結果ですが、1000Hz・2000Hzが50dbまで回復、それ以外の音域は80db位なので、完治には程遠いですが、生活音で重要な1000Hz・2000Hzある程度回復したことにより、世界が変わる位の違いです。
もう、本当に嬉しい。
あと1週間ちょっと、治療を頑張ってもっと聞えるようになるといいなっ!
この日が突発性難聴を発症してから、一番嬉しい日となりました。
続く